株式会社 ミライワーク

あなたと想像した“未来”が、

きっと、振り返りたい“過去”になる。

株式会社 ミライワーク。

2020年5月、広島市の横川駅近くに「メンタルヘルス不調の方向けの支援サービス事業所(広島市認可)」を開かれました。

ホームページに設置されている「お問い合わせフォーム」のボタン。

このボタンを押すのにどれだけ勇気がいるだろう。

このボタンを押してほしい。と、どれほどの想いが込められているだろう。

どんな人が想いを込めているのだろう。

社長の前田裕生さんに話を聞いてきました。

株式会社 ミライワーク

 広島市指定 自立訓練(生活訓練)事業所

代表取締役 前田 裕生(まえだ ひろき)

“すごくポジティブな方”という印象だったので、“さて…どう書いたら伝わるかな?”と考えていたのですが…

簡単に伝わるであろう投稿を見つけました。

ぜひ、読んでから先に進んでください。
投稿はコチラ

リンクできない方のために簡単に説明すると…

最終便 “ハッ”と気づけば 東京都

明日は接待 ゆくぞ仙台

失礼を承知のうえで……笑えます。

信じられません。笑

私なら許してもらう方法や謝る方法を全力で探します…。

乗せた方もすごい。

きっと、尋常ではない額の汗に圧倒されたのだと勝手に想像します。笑

話も聞いていきましょう。

起業の“きっかけ”を教えてください。

ビジネススクール(県立広島大学大学院「HBMS」)で学んでいる時に、課題の一環として、この事業の元になるビジネスモデルを“あーでもない、こーでもない”と考えていました。このままではいけない、何か変えたい、起業したい、という想いをもってはいましたが、損害保険会社を退職して、まさか自分が社長になるとは…笑

なぜ、決断できたのですか?

決断というよりは、動くしかない、やってみるしかない。チャレンジしたい。理由はあとづけ。そんな気がします。鳥人間コンテストってご存知ですか?ものすごい熱意をもってチャレンジされるのに、全員が成功するわけじゃない。失敗に終わる人も当然いて…飛び立った瞬間に真っ逆さま…。失敗する姿ばかり頭に浮かんできて怖かったですけどね。笑

“動いてみて”どうですか?

分からないことばかりです。笑

ビジネススクールで出会った方やそこから繋がった方など、サポートしてくださる方がたくさんいて。だから起業できたし、働くことができています。行動することの大切さと繋がることの大切さを実感しています。

会社員から社長になると世界が変わりましたか?

変わりました!「社長」という響きには慣れないですね。イベントに呼んでいただくこともあるんですが、チラシに載っている自分を見ると“おぉー”って思います。笑

“メンタルヘルス不調者の再チャレンジを支援したい”と考えられた理由も聞こうかと思いましたが…やめました。

仕事を辞め、ゼロからのスタート。
それだけで十分な気がします。

“動く”ことの大切さ。

人と“繋がる”ことの大切さ。

頭では分かっていても“身に染みる”ことは意外と少ない。

繋がるためには、“動いて、会って、話して”みないといけない。

なかなかできない。

今回の取材は、前田さんから連絡をいただいたことがきっかけで実現しました。

次は、私の番。
動いて、会って、話して、誰かと繋がる。

話していると元気をもらえました。
心が軽くなった。

私自身、“ヒトトナリ”を立ちあげたばかりで不安や悩みがたくさんあります。

頑張ろう。やってみよう。そう思えました。

前田さんの強みは?

企業のことも、社員のことも、どちらの立場も想像できることですかね。企業を訪問させていただく時も、営業での経験やスキルが活きていると思います。やっぱり“福祉”と“企業”では現場の雰囲気も違う気がします。その違いを感じ取れないといけないし、対応しないといけない。架け橋になれたらいいなと思います。

事業所の内装にこだわりを感じます。

“精神障害”とか“自立訓練”とか“福祉”って聞くと「暗い」「ネガティブ」みたいなイメージがありませんか?もちろん、利用していただいている方や相談に来られる方は、相当な覚悟をもって来ていただいていると思いますし、センシティブな仕事だと思います。それは理解しておかないといけない。でも、暗いことなのか?ネガティブなことなのか?って考えるとちょっと違うと思うんです。“いきいき”と!“いきいき”としてもらいたいんです!木材を使ったり、明るい色にしてみたり、カフェのような場所にしたくて。

イメージを変えるための取り組みがあれば教えてください。

あります!ちょうど!国内初の取り組みとして、精神障害者雇用に取り組む企業を表彰するための「精神障害のためのダイバーシティ・マネジメント・セレクション」を開催しました。今度(2020年11月11日)決戦プレゼンテーション大会も開催します。

文章を書いていると“障害・障がい・障碍”など表現方法が気になります。ルールがありますか?

ありますね。そういうの。ただ、“がい”の字は、私はあまり気にしていません。

“私はあまり気にしていません”

……

“それよりも大切なことがたくさんある”

そう言われた気がしました。

“正しい”理解とはこういうことなのかもしれない。

知らないことがたくさんある。

前田さんと話をする前に、仕事の内容を聞き、“先入観、偏見、差別”という言葉が頭に浮かんだ私には、“正しい”理解がきっと足りていない。

入り口を間違えている。そんな気がしました。

今後、違うカタチで情報を発信するお手伝いができたらいいな。

さいごに、あらためて“メンタルヘルス不調の方の支援”や“精神障害のある社員の雇用”について前田さんの想いを聞かせてください。

メンタルヘルス不調の方や精神障害のある方と企業が、互いに歩み寄る必要があると感じています。“どちらか一方だけ”という話ではありません。ただ、歩み寄る“一歩目は企業から”踏み出してほしい!私たちはそのための架け橋になりたい!そう思っています。

前田さんの口から「メンタルヘルス不調の方“が”…精神障害のある方“が”…企業“が”…」という言葉はほとんど出てこない。

例えば、「企業や社会“が”、もっと理解してくれれば…」とは言わない。

「(理解してもらうために)“私が”できること……」を聞かせてくれる。

意識されていないなら、素敵です。

悩んでいる時、迷っている時、不安な時。

前田さんは背中を押すのではなく、手を握ってくれる気がします。

お話しできて本当によかった。

前田さんと一緒に想像した未来が、いつか振り返りたい過去になる。

そう信じて、期待して、今日も明日も頑張ります。

頑張る。ちょっとしんどいな。

“いきいき”と。

あなたと働く、未来をつくる

株式会社 ミライワーク

(取材日:2020年10月28日)

(写真は提供いただいたものを使用しています)

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