あそびとC

あそびとC

マルチな才能と努力を掛け合わせる

遊び届け人

広島県を拠点に中四国で活動するマルチパフォーマー。

ある時は大道芸人、ある時はイベント主催者であり、ゲームマスター。

プロとして幅広く活動されている「あそびとC」さんにお話を聞いてきました。

街で見かけたら「C(シー)さん」と声をかけるのが良さそうです。

PROFILE

あそびとC

広島県を拠点に中四国で活動するマルチパフォーマー。

広島大学に入学後、広島を中心に活動。大学の学業と並行して『あそびと』=『遊び届け人』活動開始。広島ボードゲーム&マーダーミステリー初心者会の代表。多彩なスキルを組み合わせて現在も新たな切り口から挑戦を続けている。

パフォーマーの方は、お祭りやイベントでよく見かけるものの、知っているようで知らない世界。

どのようにこの道を選び、進んでこられたのか。まずは、そこから聞いてみましょう。

自分がやりたいことをやってきた8年間

大道芸・パフォーマーとしての道のりを教えてください。

大道芸を初めて知ったのは大学入学前、偶然見かけたテレビ番組でした。そして大学で大道芸サークルを見つけ、なんとなく入ったのがきっかけです。サークル引退後、1人でも大道芸を続けたいと思って大道芸人としての活動が始まりました。2020年には単独ライブを開催し“物語”要素を加えたマジックショーに挑戦しました。

単独ライブの様子はこちらです。
Cさん、ものすごーく良い声をされてるんです!

プロとして生きていくことに迷いはなかった?

もちろん迷いはありました。大道芸を本業とするのか副業とするのか、この世界に関して無知だった僕は、たくさんの人と出会って悩みを相談しました。様々なお仕事の方と出会う中で、偶然路上でプロの大道芸人さんに出会いました。実際に大道芸でご飯を食べている方から話を聞いた後から、自然と大道芸で生きていく準備を始めていました。今でもその方にはお世話になりっ ぱなしです(笑)。

人と出会うと良くも悪くも何かが変わる

やってないのに、やらないのはもったいない。と思うんです。やらない理由をちゃんと持つことはすごく大切だと思います。体験したから言えること、体験しないと言えないことがあると思う。食べ物だってそうだし、人との出会いにも通じる。とにかくやってみよう、会ってみよう、違ったらそれまでの話。今日だって取材希望のメールをいただいた時は一瞬「何かの勧誘かな?」と思いました(笑)。でも、会ってみないと分からないじゃないですか。変な人だったらすぐに帰ればいい。とにかく、やってみる、会ってみる。そういうのってすごく大事だと思います。闇雲に人に会え!と言う訳ではありませんが、人と出会うことはチャンスだと思っています。

Cさんにとっての自分らしさとは?

こだわりがない所だと思います。好き嫌いみたいなものはあってもステージ衣装も芸のネタにもこだわりがない。C君に似合う!C君っぽい!と言ってもらえるものを取り入れているし、衣装選びや演出はプロにお願いしています。今では定番ネタの一つになっているルービックキューブも先輩から“似合いそうだね”と言われて始めました。それまで一面も揃えたことがなかったけれど、やってみるか!と。そういうことに抵抗はないかもしれない。大道芸のネタと演者にも相性があると思っています。多分、僕が火を使ったり高いところに登ったり、アクロバティックなネタをやっても違和感がある。水晶やルービックキューブみたいな神秘的、知的な道具こそ自然体な自分が出せる。主観的な欲が無いからこそ、客観的に見て自分に求められているの、最適なものをすんなり受け入れて実行できていると思います。

Cさんの言葉には自信がある。説得力がある。

<やりたくないこと>も<できないこと>もちゃんと知っている。

やりたいことをやりたいようにやってきた8年間は、やりたくないことから目を背けてきた8年間ではないと思う。

欲がない。こだわりがない。
素直。心配症。ネガティブ。

Cさんからはそんな言葉がたくさん出てくる。

Cさんに似合う言葉は何だろう。

私が勝手にひとつ選ぶなら“やさしい”。

やさしさは、言動だけでも、人に対してだけでも、目に見えるものだけでもない。

「やりたいことをやりたいようにやってきた」というCさんのひと言には、たくさんの“やさしさ”が詰まっているはず。

Cさんの“やさしさ”は私が伝えるよりもFacebookの投稿を見ていただくのが一番分かりやすいと思います(笑)

ボードゲームは一人じゃできない

ボードゲーム会をはじめたきっかけは?

最初はボードゲームを遊びたくて人を集めたことがきっかけです。トランプとかUNOと同じで、ボードゲームは 1 人じゃできないし、楽しくない。大道芸の話の中で「たくさんの人と出会った話」をしましたが、その皆様を招待して開催しました。場所は出会うきっかけとなった催し物で使われていた喫茶店の一角をお借りしました。最初の会で集まったのは 3 人くらい。「次は 4 人、その次は 5 人に参加者を増やそう」と続けること7年。今ではトランプ、UNO以外のボードゲームを知らない!という方が続々と遊びにいらっしゃる広島ボードゲーム初心者になりました。

Cさん主催のボードゲーム会が他と違う理由とは?
一般的なボードゲーム会は参加者さんが遊びたいゲームを持ち寄って遊びます。一方僕の会は、皆さんは手ぶらで参加、僕がゲームを用意します。この理由は“自分がおもてなしする側だな”と感じたからです。会を立ち上げたばかりの頃はプレイヤーが少なく、一緒に遊ぶプレイヤーが求められていました。そのうち会が成長してプレイヤーが増え、複数のテーブルで別々のゲームが行われるようになりました。その頃は次々とルール説明のできるゲームマスターが必要とされていました。システム的にはボードゲームカフェと同じですね。参加者さんが少しでも長く楽しんでもらえる環境を用意する。そんな心構えで活動を続けています。
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広島ボードゲーム初心者会

「ボードゲームは一人じゃできない」

「人数が多い方が楽しい」

言われてみれば当たり前。

私はオセロやトランプくらいしかやったことがない。

失礼な言い方だけど、やることもないしトランプでもやるか。そんな経験しかない。

Cさんの人に対する優しさや配慮はボードゲームという遊びを通して育まれてきたのかもしれない。

マーダーミステリーが熱い

マーダーミステリーという言葉を初めて聞いたのですが

マーダーミステリーはボードゲームの一種です。一言で言うならミステリー小説や映画を“体験できる”ゲーム。参加者さんは登場人物の 1 人を担当して、情報を集めて犯人を推理します。小説や映画と違う点として、マーダーミステリーは「死体が発見された瞬間」まで物語が描かれています。その後犯人が見つかってしまうのか、事件が迷宮入りしてしまうのか。参加者 1 人 1 人の行動によって物語の結末が決定するシステムが特徴です。こちらは広島マーダーミステリー初心者会という名前で運営しています。

マーダーミステリーにもCさん独自の取り組みが?

日本で唯一マーダーミステリーを映像化している、というのが最大の特徴です!マーダーミステリーはゲーム開始前に登場人物の秘密や事件当日の行動が書かれた冊子(A4 用紙 6 枚程度)を読む必要があります。でも小説を読み慣れていない方にとって、サッと文章を読んで内容を頭に入れるのは難しい。そんな参加者さんからの要望を受けて冊子を映像化しました。冊子を読まなくても映像を見るだけで遊べるので、特に「マーダーミステリー?なにそれ?」という方が気軽に参加できるイベントとなりました。そしてオープニングやエンディングも、犯人を発表する瞬間が最高にドキドキするように映像演出を加えています。

広島マーダーミステリー初心者の会

先日、あるイベント会場でCさんのパフォーマンスを目にした時、

日向で立って見ているお客さんに対して、しきりに「ありがとうございます」と声をかける姿が印象的だった。

「パフォーマーは芸をしながらいつでも、いくらでも『ありがとう』を言えますから」とCさんは当たり前のように言っていた。

でも“そんな簡単なことじゃない”と私は思う。

「ありがとう」と思っているのに、伝え忘れることは意外と多い。

意識していることとやっているかは別問題。

お客さんへのきちんとしたお礼まで含めて、自分のパフォーマンスとして意識されている、徹底されている。染み付いている。

そう感じた一幕。

お話を聞いて、まずは自分が「あそびとC」の世界を体験してみたくなった。

7月30日に開催されるマーダーミステリーに参加してきます!

「大道芸人C」から「あそびとC」に。

5年後、10年後のCさんにもぜひお会いしてみたい。

遊び届け人

あそびとC

(取材日:2022年5月11日)

(写真は提供いただいたものを使用しています)

あそびとC

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