人物紹介をメインに広島でフリーライターとして活動しているコジョー(@hito10nari_kojo)です。
年明け1本目に…意味不明なタイトルの記事をあえて書きます。笑
さて、ファイナンシャルプランナーの資格を持っているせいか「投資」について聞かれることが結構あります。
投資に対するイメージは人それぞれですが、関心を持っている人は多いのではないでしょうか。
私もその一人。
良い入門書がないかなー?と探していたところ…
投資よりもビジネスとか普段の生活に活かせることがたくさん書いてある!
何ならゴルフにも活かせそう!
と感じた本があったので紹介します。
ゴルフに活かせそう!は本当に個人的な感想ですが…笑。
単なる投資法に関する本であれば紹介しようとは思いません。投資よりも仕事や私生活に活かせそうな情報満載なので紹介したいと思います^_^
紹介したい本はコチラ
自分のマインドを自在に操る超投資法
最新のメンタリズムで分かった「失敗しない」お金の増やし方
著者 投資家メンタリストSai
- 投資法ではなく「心理学」や「脳科学」についての記述が多い。
- 「人間の心理」が体系的に紹介されている。
「体系的」とは“単なる名言集ではない”という意味です。お金を増やすという目的や目標を達成するために知っておくべき「心理学」や「脳科学」について紹介されているからこそ、仕事や私生活に置き換えることができます。
私が“なるほどなぁ〜”と感じた部分をいくつか紹介します。
アップルやIBMなどの世界的大企業のリーダーシップコーチであるロビン・シャーマによれば、「人間は何らかの行為を3週間続けることができれば、無意識にその行為を『習慣』として続けることができる」そうです。
『自分のマインドを自在に操る超投資法』 著者 投資家メンタリストSai
こうしよう!と決意することよりも、それを続けることの方が難しい。「明日しよう」と思っているうちはいつまでも“習慣”にはなりません。3週間という目安があれば頑張れそうです!
話がそれますが「何か始めるなら、同時に“何をやめるか”を考えないといけない」と言っている人がいました。チャレンジと言えばカッコ良いですが、何でもかんでもは無理です。“やめること”も整理できれば続ける難易度が下がるかもしれません。
トロント大学の2人の心理学者ジャネット・ポリヴィとピーター・ハーマンによって生み出された「どうにでもなれ効果」というものがあります。
これは、簡単にいってしまえば「小さな失敗をしてしまったときにヤケになり、さらに失敗を重ねてしまうこと」です。
『自分のマインドを自在に操る超投資法』 著者 投資家メンタリストSai
自分で決めたルールを破ったり、破るつもりはなくても守れなかったりすると「どうにでなれ効果」が発動される気がします。“ついつい”となってしまうのは個人の問題ではなく、人間は潜在的にそういった意識をもっていると知っているだけで冷静になれそうです。個人的な話ですが、ゴルフは毎回このパターンで失敗します…
ウォータールー大学のイゴール・グロスマンの実験でも、「他人へのアドバイスは的確なのに、自分のことになると間違った判断をしてしまう」ということが結果として出ています。
『自分のマインドを自在に操る超投資法』 著者 投資家メンタリストSai
これは恋愛相談“あるある”ですかね。仕事でもよくあります。自分のことは分かっているようで分かっていない。客観的に物事を捉え、考え、実行することの大切さを再確認しました。
コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授はこんな実験をしました。
あるスーパーマーケットで、ジャムを24種類並べ、お客さんにすべてのジャムを試食できるようにしました。
そして翌日、24種類のジャムは置いたまま、「試食のジャムだけを減らし、6種類に限定したところ、なんと売り上げが『前日の10倍』になった」のです。
24種類のジャムが試食できたほうが、実際に試食する人の数は多かったものの、最終的な購買には繋がりませんでした。
人間は、品数が多くなると決断ができなくなり、思考停止になります。そして、何も買わないという選択をしてしまいます。これが「ジャムの法則」です。
ちなみにこれはジャム以外の商品でも実験が行われましたが、同じ結果になったそうです。
『自分のマインドを自在に操る超投資法』 著者 投資家メンタリストSai
選択肢が多いことは、親切であり不自由です。仕事でも“やたら選択肢を求められる”ことがありますね…。“選択肢が必要な理由”と“選択肢ごとの特徴(長所や短所)”が説明できないのであれば、“何となく選択肢は多い方が良い”という発想はやめるべきだと思います。
本の帯に書かれている“〇〇効果”や“〇〇バイアス”だけで21個ありますが、本の中で紹介されている先人の格言や研究結果はもっとあります。
どうでしょう?私生活や仕事に置き換えて役立ちそうだなと感じることはありませんか?
無かったら無駄な時間を使わせてすみませんm(_ _)m
- “知っている”と“やっている”には雲泥の差がある。
- ルールは“決めること”よりも“守ること”の方が大切であり、大変。
- “無意識”ほど怖いものはない。
なぜ、あんな事を言ってしまったのか…
なぜ、あんな事をしてしまったのか…
と、振り返って反省するのではなく!
なぜ、こんな事を言おうとしているのか?
なぜ、こんな行動をとろうとしているのか?
を、“先に”考えることが大切です!
“こうしよう!”と決めたのに。“こうすべき!”と知っているのに。“ついつい…”なんてことは誰にでもあるはずです。そして、後から気づきます。“分かっていたのに…”と。いつまで繰り返すのか…訓練しかありません!そのためのヒントがこの本に詰まっています!
投資本としての感想
最後に、投資本としての感想と投資に関する個人的な意見を少しだけ。
- “稼ぐこと”よりも“続ける(生き残る)こと”の大切さを知る。
- 投資はギャンブルではなく学問!だからこそ、簡単に稼げるはずがないことを知る。
- 投資が良い意味で“怖く”なる。
- 過去検証をサボってはダメだと痛感する。(失敗から学ぶ)
- 確実に稼ぐことができる方法があったとして(ないけど…)も、その方法を実行できるかは別問題。だからこそ、メンタルが重要だと自分を戒める。
- 文字が大きくて読みやすい。
- どうやって稼ぐのかを知りたい!という人には向いていない。
- 株やFXを始めると、世界情勢や景気について勉強する気がなくても気になって詳しくなる。
- メンタルトレーニングになる。(一喜一憂しない、感情的にならない、ルールを守るなど)
- 楽をして稼ぎたいと考えたり、感情のままに取引したりすると失敗する。
投資はやった方が良い!とオススメするつもりはありません。「投資ってどうなの?」と聞かれる機会が結構あるので、興味はあるけど…勉強はしてみたいけど…という人が最初に読む本としてオススメです。