人物紹介をメインに広島でフリーライターとして活動しているコジョー(@hito10nari_kojo)です。
今回は文章の好みについて考えてみました。
上手な文章とは?下手な文章とは?と聞かれても、私には良く分かりません。困ったときに登場するのが「好み」…
特に会社員として働いていると文章の“好み”に振り回されることが結構あると思います。
間違えているわけではないのに、何度も修正が…
修正しているうちに自信がなくなった…
正解・不正解ではなく、上手い・下手でもなく、“好み”の壁にぶつかって苦労した経験ありませんか?
あくまでも好み。間違いではありませんが、繰り返していると…
あいつは仕事ができない…
上司や取引先からこんな風に思われるとマズイです。
一方、すんなりOKになる人がいませんか?
なんであの人が書いた文章はOKになるんだ?
文章の好みで“苦労する人としない人の違い”が気になったので自分なりに整理してみました^ ^
「文章をいつも直される=文章力がない」というわけではない気がします。他に原因があるのでは…
そもそも、文章の“好み”ってなに?
文章の好み、異性の好み、服の好み、
味の好み、曲の好み etc.
好みってたくさんありますね。
好みは単純に“慣れ”だと思います。
個性とか価値観とか…難しく考えるのはやめましょう!
見慣れたモノ、食べ慣れたモノ、聴き慣れたモノ etc.
文章であれば“読み慣れたモノ”が自分の“好み”になっている可能性が高いです。
読み慣れているということは“違和感がない”ということ。
違和感がないということは“読みやすい”ということ。
読み慣れている ⇨ 違和感がない
違和感がない ⇨ 読みやすい
読み慣れている文章(新聞・雑誌・書籍 etc.)は、ルールに基づいて書かれています。
だから、文章力を上げるためには辞書をひいたり、本を読んだり、勉強が必要なのかぁ…とあらためて感じました。ただし…
5W1Hが…PREP法が…
動詞が…形容詞が…
上一段活用が…サ行変格活用が…
仕事をしながらこんなことを考えている暇はありません。
そもそも、こんなことを考えながら文章を読む人もあまりいない気がします。
ルール(文法や構成など)よりも大切なことがある!
それは、相手にとって“読みやすい文章”とは何か?“読み慣れている文章”とは何か?を考えること‼︎
そのためにできることは…
デートに誘うつもりで文章を書く
デートに誘うつもりで文章を書くためには、3つのポイントを押さえる必要があります。
ポイントを紹介する前に、文章の“好み”で苦労する人の特徴をまとめておきます。
- 下調べが足りない。
- 好みを「個性」や「価値観」と同じだと捉えがち。
- 書き方を変えない。
- 体裁や誤字脱字などの確認すれば防げるミスが多い。
① まずは、下調べ
どうやって書くか?は、一旦忘れて相手のことを考えてみましょう。
ターゲットが決まっているなら、あれこれ考えるよりも相手の好みに合わせた方が早いです。
文章の好みは「個性」や「価値観」とは違います。相手に合わせることができます!
デートに誘うなら、相手の好みを調べませんか?
アウトドア派?インドア派?
肉が好き?魚が好き?
文章も同じです。
相手の好みとは、相手が読み慣れているモノ。
好みは“癖”とも言えます。
過去の文章や日頃のメールのなかに、ヒントがたくさん隠れています。
箇条書きが好きだな...
結論から言うタイプか…
前置きが大切…
感情的な表現が多いな…
まずは相手を知ること。
何となく文書やメールをやり取りするのではなく、普段から相手の好みや癖を探すことを意識しましょう。
② 文章は必ず書き直す
好みが分かったら、次はどうしますか?
こっちのお店、あっちのお店、どこが良いかな…
ここにしようかな。でも、雰囲気が…
相手から指定があれば話は早いですが、そうでなければ何パターンか考えるはずです。
自分が行きたいところ!食べたいもの!だけを貫き通す人はあまりいないと思います。
自分のことも、相手のことも考える。
文章に“一発OK”はありません。正解がないからこそ、書き直すことが大切です。“これでいっか…”は相手にバレます。“こんなに考えてくれて嬉しい!”となる…かもしれません。
③ 身だしなみを整える。
これが一番大切です!
デート当日に、相手の靴下に穴が空いていたらどう思いますか?
えっ😞
と思いませんか?
少なくとも、
あっ😲
くらいは思われるはすです。
文章も同じ。誤字脱字がないか必ず確認しましょう!
せっかく出来あがった文章や資料が台無しになります。
好みは指摘しにくいもの。誤字脱字があると、“ついで”に指摘しやすくなる気がします。
指摘される“きっかけ”(間違いや違和感)は少なくしましょう。
ここ、気になるけど…好みだしな。
間違いではないし…OK
ここ、気になるけど…好みだしな…
あっ!ここ、違う!ついでに…
「苦労しない人=文章が上手い」というわけではないと思います。誤字脱字が多いと、他にも間違いがありそう!と印象が悪くなり、ハードルも上がります。
エクセルを使うときは要注意
- 印刷範囲や改ページはきちんと設定しておく。(印刷した際に見切れていると格好悪い)
- シートによって印刷用紙のサイズが違う場合は分かるようにしておく。(例.シート名の先頭に【A3】と付ける)
- データ送付する際は、必ずA1セルを選択しておく。(シートが複数ある場合は特に注意)
実践あるのみ!本を読むだけで文章力が上がることはない
本を読む“だけ”で文章力が上がることはない!と、私は思っています。
ガイドブックを読み漁るだけでデートが成功しますか?
私が考える「本を読むことで文章力が上がる流れ」は以下のとおりです。
- 本を読む。
- ルールに基づいて書かれた文章が読み慣れたモノになる。
- 文章を書いてみる。
- “んっ?何か変?”と自分が書いた文章に違和感が生じる。
- 違和感の正体を考える・調べる。
- 書き直す。
疑問は必ず調べる。調べて書き直す。この繰り返しです。実践あるのみ!
さいごに
長々と書いてきましたが、こう思っている人がたくさんいるはずです。
どれだけ考えても、どうやって書いても、ケチをつけてくる人は絶対にいる!
その通り!指摘することが仕事だと思っている人は確かにいます。残念ながらいなくなることもないでしょう。
だからこそ、自分はそんな人になってはいけない!
なぜ、こう書いたのか。
なぜ、こう直すのか。
書く側にも、読む側(チェックする側)にも、理由が必要です。
間違っているかもしれない…下手かもしれない…自信がない…からこそ!
“なぜ、こう書いたのか”を説明できるようにしておくことが大切です。
そして、納得できない指摘を受けたときに言ってやりましょう。
なるほど。その書き方も良いなと思ったんですが、〇〇な理由であえてこっちの書き方にしてみたんです。やっぱり変ですか?どう思われます?
最大限の皮肉を込めて。笑
こだわりがないから“好み”です。
“好み”に振り回されないためには“こだわる”しかありません。
おさらい
苦労する人としない人の違いは3つ
- 相手に合わせて文章を書いているか?
- 突っ込みどころを自分で作っていないか?
- 何度も同じ指摘を受けていないか?
- 指摘されそうなポイントを知っている。
- 文法(主語・述語、“てにをは”、接続詞、敬語 etc.)
- 項目(導入、背景、経緯、時系列)
- 体裁
- 指摘されそうなポイントにあわせて書き方を考え、勉強している。
- 単純なミスが少ない(体裁や誤字脱字 etc.)
- 指摘されそうなポイントに気づいていない。
- 気づいていても、対策が不十分。
- 単純なミスが多い。(体裁や誤字脱字 etc.)
指摘される前に直せる箇所がたくさんあります。特に、誤字脱字に注意してください!